小児副鼻腔炎
はなの奥にある副鼻腔という場所に炎症がおきて、膿がたまる病気です。膿が貯まるため俗に蓄膿症と言われています。
症状は?
はなみず、鼻づまり、タン、咳が主な症状です。頭痛の原因になることもあります。
原因は?
細菌より副鼻腔に炎症が起こることが原因です。
急性副鼻腔炎の場合は、風邪などが原因となり炎症が起こります。
慢性副鼻腔炎の場合は、体質的に炎症を起こしやすい粘膜であることが多いようです。
また、アレルギー性鼻炎のある人は鼻粘膜の腫脹が原因となりアレルギー性鼻炎でない人に比べ高率に副鼻腔炎を起こします。
検査は?(◎正しい診断のために必ず必要、○長引く場合に必要なことがある)
◎ ファイバースコープ
副鼻腔炎では中鼻道(鼻と副鼻腔をつないでいる道)から粘液や膿が出てきます。その状態を観察。少し違和感を感じますが、放射線の被曝がなく比較的精度の高い検査です。
○ CT
はなみずや頭痛が長く続いたり、ポリープができていたりするときに施行します。放射線の被曝がありますので、撮影は必要最小限にするべきです。
○ レントゲン
はなみずや頭痛が続いたり、ポリープができていたりするときに施行します。放射線の被曝がありますので、撮影は必要最小限にするべきです。
○ はなみずの細菌培養検査
抗生剤を使ってもあまり効果的でない場合や耐性菌(抗生剤が効かない菌)が疑われる場合に行います。
治療は?(◎:非常に効果的なもの、○:効果的なもの)
◎ 飲み薬
抗生剤(副鼻腔炎がある場合)、粘液溶解剤、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤(アレルギーを合併している場合)などを必要に応じて使います。
○ 鼻の吸引、吸入
鼻の吸引を行った後に吸入療法を行います。
*小児では特別な場合を除き手術は行われません。
経過は?
急性副鼻腔炎の場合
3〜14日ぐらいで治ることがほとんどです。しかし中には慢性副鼻腔炎へ移行する人もいますので、治るまできちんとお薬を飲んでください。
慢性副鼻腔炎の場合
治るまでに数ヶ月以上かかることもまれではありません。また、治ったようにみえてもすぐに悪くなることが多く、定期的な経過観察を要します。
放置すると?
ごくまれなことですが、急に悪化すると、炎症が目や脳に波及して目が見えなくなることや、髄膜炎を起こすことがあります。滲出性中耳炎(鼓膜の裏に水が貯まる中耳炎、聞こえが悪くなります)や急性中耳炎(痛くなったり、熱が出る中耳炎)を起こしやすくなります。また、鼻性集中力不能症となり鼻づまりの影響で集中力が低下することがあります。
治療のコツは?
急性副鼻腔炎の場合
治るまできちんとお薬を飲むことです。
慢性副鼻腔炎の場合
よくなったり悪くなったりを繰り返し、治るまでに時間がかかります。あせらずに治療を続けてください。一時期に通院回数を増やすより、よいときは、薬を減らして通院間隔をあけて、悪いときは通院回数を増やして強めのお薬を飲むことが治療のコツです。少し調子がよいからと放置するのはよくありません。
プールは?
● 鼻水が多いときはプール禁止です。
● 慢性副鼻腔炎で鼻水が少ないときはプールに入ってもかまいませんが、潜水は避けたほうが無難です。
● プールへ入った後に鼻の調子が悪くなるようならプールはやめておいたほうがよいでしょう。
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